さんぽみち。
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
▲Page top

PARCO歌舞伎『決闘!高田馬場』
場所: パルコ劇場
日時: 2006年3月3日(金)19:00
URL :
http://www.parco-play.com/web/play/kabuki/
作・演出: 三谷 幸喜
出演: 市川 染五郎,市川 亀治郎,中村勘太郎


PARCO歌舞伎 『決闘!高田馬場』

見つけた途端、嬉しくてしょうがなくて、
行く相手も決まっていないのにチケット獲得に走ったこの作品。
そう考える人はやっぱり多かったらしく
抽選漏れしてしまったものの、なんとかオークションでゲットしました。

●ネットバンキング決済・コンビニ後払いも可能!古畑任三郎 3rd season BOX三谷幸喜は大好きな脚本家。
市川染五郎は大好きな役者さん。
古畑任三郎で魅せてくれたこのコンビ!!
コクーンで歌舞伎の素晴らしさに目覚めた私が
見逃せるはずはありません。
新しいことを始めようとする人たちの、
そのスタートに立ち会える喜びと興奮で胸がいっぱいでした。

ドキドキしながら会場に入ると、
長唄や鳴り物の人たちが練習する音が聞こえてきます。
舞台の奥に一段高くなったところがあって、
彼らはその壇上、黒い空けた布の向こう側に座っているんです。
これはすごい工夫ですよね??
初めて歌舞伎を観たとき、このフルオーケストラの生演奏に感動したので、
姿を見せてくれる演出は嬉しい驚きでした。
舞台セットがとにかく凝っているんです。
くるくる回転する廻り舞台。
裏に返し表に返し、あるときは横に並べて移動できる長屋。
舞台を右に左に横切るブレヒト幕。
場面転換自体が演出の一部となり、
ストーリーの勢いづけに一役も二役も買っていました。

脚本がほとんど現代語で書かれているんじゃないかと思うくらい
歌舞伎独特な古い言葉の言い回しが少なかったです。
内容も単純明解でわかりやすく、
歌舞伎初心者でも楽しめるように作られていました。

市川染五郎と歌舞伎へ行こう!すこぶる染五郎歌舞伎界の若き獅子たち

染五郎さんは舞台で拝見するの、初めてでしたが、
やっぱり器用で魅力的な役者さんです。
飲んだくれの浪人も、オカマキャラも、見事に演じ分けていました。
なんと言っても、いよいよ覚悟を決めて疾走する場面が
それまでと様子がうって変わってかっこいいんです。
高麗屋っっ!!

勘太郎さんはほんっとお父様に似てきましたねー。
声もそっくりでした。
小さい頃からドキュメンタリーで拝見していたので、
その成長ぶりには目を細めるばかりです。
嗚呼まるで親戚のおばちゃん。

三谷さんらしい小ネタが散りばめられ、
カーリングやイナバウアーといった時事ネタ(アドリブ?)もはさみつつ、
笑いも耐えることがありません。
その中でも私がベスト・オブ・ネタに挙げるのがラスト近くのこの場面。
暗くなったかと思うと場面は一気に変わり、
舞台の高いところから水色の幕が掛けられていています。
これが川を表し、高田馬場を目指す一行はその上方にいて、
さあこれからどうして川を渡ろうか、と言う場面です。
ツケ打ちさん(拍子木のような木の棒を床に打ちつけて音を出す人)は
常に舞台の上手(向かって右側)の一番前にいるのですが、
その場面では水色の幕の手間に座ることになります。
水中マスク&シュノーケルセット(55941)つまりは水の中…。
だからって、でっかい水中眼鏡とシュノーケルをつけていたんです。
やられたー!あれはずるいよー!
見つけた途端、声を潜めて大笑い。
再び暗転して場面が変わったときには当然もう外していて、
そ知らぬ顔してまじめなツケ打ちさんに戻っているからまたおかしいんです。

三谷さん、やってくれました!遊んでくれました!
思い切った演出も多くてきっと批判も浴びるでしょうが、
そもそも「かぶく」ってきっとそういうこと。
大いに結構ではないでしょうか??
私は大好きです。

敢えて欲を言えば・・・見得を切るとか、色鮮やかな衣装とか
歌舞伎ならではのかっこ良さをもっと見せてくれれば最高でしたね。
やっぱり醍醐味ですもの。

三谷幸喜のありふれた生活ちょうど『三谷幸喜のありふれた生活』を読んでいたら、
とってもタイムリーなお話が載っていました。
中村勘九郎(現在の勘三郎)さんが出ていた
野田秀樹脚本・演出の歌舞伎『研辰(とぎたつ)の討たれ』を
観に行ったときのエピソードです。

相当刺激を受け、感動された様子で、
この舞台を観て自分も作ってみたいと思わない劇作家は
いないとまで書いてありました。
勘三郎さんは以前から三谷さんにも本を書いて欲しいと思っていて、
ある時はコクーン歌舞伎の楽屋で口説き、
なんとこの時は舞台の上からジェスチャーでアピールしていたそうです。
そしてこの一文。

確かに自分でも書いてみたいと思うし、染五郎さんからもずいぶん前から新作をやろうとお誘いを受けている。

でも当時の三谷さんは、やる気と不安が半分ずつだから
もっと歌舞伎を観ないと作れない、と結んでいます。

★送料無料! 歌舞伎名作撰 野田版 研辰の討たれ【NSDS-7861】=>15%OFF!★送料無料! 歌舞伎名...パルコ歌舞伎の構想が生まれたのは1998年。
『野田版・研辰の討たれ』の初演が2001年。
そして『決闘!高田馬場』が実現したのは2006年。
感慨深いですねー。
勘三郎さんがパルコ歌舞伎に乗り込んじゃったのも頷けます。
コクーン歌舞伎と同じ時期に同じ渋谷で新しいことを始めた
染五郎さん、勘太郎さん、三谷さんへの期待と嫉妬と興奮は
相当なものだったろうと思うわけです。

あー、それにしても面白かった。
もう語りつくせないのでこの辺でやめときましょう。
パルコ歌舞伎はきっときっと定番になってくれると信じています。
これからが楽しみですねー。

スポンサーサイト

テーマ:歌舞伎 - ジャンル:学問・文化・芸術

▲Page top

▲Page top














管理者にだけ表示を許可する

▲Page top
▲Page top

profile

niu

Author:niu
人生急がば回れ。
好きな食べ物は道草。

ゆっくり歩こう、さんぽみち。

--------------------------

ゆっくり歩きすぎて、
現実とズレまくっております。
えーっと・・・最新記事は
2006年8月です。
違和感たっぷりでごめんなさい。

--------------------------

あなたのコメント・トラックバックがわたしの励みです!
心よりお待ちしております。

monthly

08 ≪│2017/09│≫ 10
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

--------

ブログ内検索

ブログ通信簿

recommend

junji


akko

my favorite blog

othello

mero

livly

RSS

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。