さんぽみち。
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コクーン歌舞伎 『東海道四谷怪談・南番』
場所: Bunkamuraシアターコクーン
日時: 2006年4月22日(土)17:00
URL :
http://www.bunkamura.co.jp/cocoon/event/kabuki7/
作 : 四世鶴屋南北
演出・美術:串田和美
出演: 中村勘三郎,中村橋之助,中村七之助,中村扇雀,笹野高史


北番を観てからというもの、どーしても南番が気になっていたのです。
コクーンに飾られている写真で観た、本水を使った演出も頭から離れず、
観たくて観たくてついにオークションでチケットを入手!
前回は観る前にさらっとあらすじを読んだけだったし
話の筋がわからなかったところも多かったので、
今回はみっちり予習して、いざコクーンへ。

コクーン歌舞伎 『東海道四谷怪談』

平場席と椅子席に役者さんが何度も通る通路があるのですが、
そこから4列目の椅子席、しかもセンターブロックにしたので、とーっても観やすかったです。
前回のように身体を後ろにねじ曲げる必要も無いし、お尻が痛くなることもありません。

観始めは北番と配役が違うのでちょっと混乱しちゃって、
ああ…そっかそっかあの人はこの人だ、といちいち脳内変換してました。
北番で観た勘三郎さんの直助と扇雀さんの与茂七も良かったのですが、
断然こっちの配役のほうが好きですねー。
七之助さんのお梅は衣裳が豪華でかわいいし、
何と言っても、勘三郎さんがお岩・小仏小平・与茂七を演じることで
早変わりのシーンが増えていたのも見所でした。

その面白さを一番味わえるのが『砂村隠亡堀の場』でしょう。
お岩と小平を殺めた後、戸板の裏表に打ち付けて川へ流した伊右衛門さん。
彼が川で見覚えのある戸板を見止めてそばへ引き寄せると、
お岩さんが「うらめしや~」。
戸板を裏に返し、覆っている藻を取り払うと、今度は小平が「薬くだせえ~」。
戸板を元の川へ流してしまうと、今度はそこへ回文状を持った与茂七が現れるのです。
勘三郎さんの見事な三変化!中村屋っ!!
会場は拍手の渦でした。
有名な「戸板返し」はやはりお岩・小平を1人の役者で演じてこそ、だと思います。

南番では本水を使っているので、その迫力たるや相当なもの。
髪も着物もぐっしょり濡れて、水を滴らせるお岩さんはかなり不気味です。

コクーン歌舞伎 『東海道四谷怪談』

それから伊右衛門・与茂七・直助の3人が暗闇でもつれ合う場面は
立ち回りも見得も綺麗でかっこよかったですねー。
ツケ打ちさんのリズムも小気味よく、
これぞ歌舞伎!といった感じで、思わず唸ってしまいました。
3人がポーズを決めたところでスコーンと背景が変わり、夜明けを迎えます。
そうそう、こういうのが観たいんです。

-第3位-東洲斎写楽 「大谷鬼次」初めて歌舞伎を観たときにいちばん感動したのが見得を切るところ。
写楽の役者絵そのままにちゃんと寄り目になっているんです。
連れは歌舞伎を観たことがなかったので、
この場面はちゃんとオペラグラスを構えるように促しておいたら、
「ほんとに寄り目になってたよー。」とその後嬉しそうに語ってくれました。
素人同士なので、当たり前のことでもいちいち感動しちゃいます。
これは無知なる者の特典ですよね。

南番では『深川三角屋敷の場』と『小仏小平住居の場』がありません。
北番で観たときは印象深い場面だったし、
物語のキーポイントにもなるところだったので、もったいないなぁと思っていました。
ところがここで、笹野さんと七之助さんが幕の前に現れたのです。
舞台を組む時間を稼ぐの為だったようですが、これは嬉しいサプライズ。
七之助さんの若侍姿がまたステキで…。
前列には水が沢山はねるということで、避けるためのビニールシートと合羽が配られ、
水鉄砲を使って実際に客席に水をかけつつ、
どのタイミングで使うか練習をしていました。やっぱり平場席も良いなぁ…。

コクーン歌舞伎 『東海道四谷怪談』


『蛇山庵室の場』は、北番と違ってエンターテインメント性が高く、
わっと脅かしてキャーキャー言わせるような演出でした。
客席通路の床から突然お岩さんが飛び出してきたかと思うと、
前方では大鼠が横切り、後方ではチューチュー声がする…まるでお化け屋敷です。
北番と違って鳴り物さんもオーソドックスなので、
ヒュードロドロドロ…っていうあの"お化けの音"もワクワクしちゃいます。

歌舞伎と串田演出の新しい試み、そのバランスが取れていて、
お互いの長所が存分に発揮された舞台でした。
北番と南番はそれぞれに魅力を持った全く別のもの。
うーん、やっぱり両方見て良かったー!!
また平成中村座は海外進出するようなので、
海外旅行がてら歌舞伎を観るのも贅沢よねーと早くも思いを馳せるわれら。

これだから生のお芝居はやめられませぬ。

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テーマ:歌舞伎 - ジャンル:学問・文化・芸術

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人生急がば回れ。
好きな食べ物は道草。

ゆっくり歩こう、さんぽみち。

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ゆっくり歩きすぎて、
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えーっと・・・最新記事は
2006年8月です。
違和感たっぷりでごめんなさい。

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